賃貸元付け

 

不動産業界に入った管理人が最初に割り振られた仕事は、賃貸の客付けでした。

初めて賃貸仲介をした際の顛末は、以前の記事「賃貸客付けの体験記をご紹介!」にてご紹介致しましたが、客付けの仕事にも慣れ始めると、次は賃貸管理の仕事も私の担当になって行きます。

不動産賃貸の仕事をしていれば、決して避けられないのが「物件の管理」と「元付けのお仕事」ですが、そこには客付けとは異なる様々なイベントが待ち構えておりました。

そこで本日は、私が初めて行った物件管理と、賃貸元付けのお仕事の流れを体験記風にレポートしてみたいと思います。

なお、今回のお話は物件の入退去だけを管理するお仕事(契約管理)となりますので、入金の管理も含めた本格的な管理のお仕事については、後日「賃貸入金管理のお仕事レポートをお届け!」の記事にて書かせて頂くつもりです。

では、賃貸元付けのお仕事をレポートを始めましょう。

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初めての管理物件

管理人が初めての賃貸客付けの仕事を終えて後、既に4ヶ月の月日が経過しようとしていました。

この頃には、客付け仕事の流れは大体頭に入っており、「お客さんにどの順番で物件を見せていくか?」「あの物件は決めやすい!」「今月は売り上げが順調!」なんてことにまで、気が回せるようになっていました。

そんな折、上司に言われたのが「新規の大家さんが来たら、自分の担当物件にしていいから!」とのお言葉。

時折、アパートなどを保有している大家さんがお店に来店され、先輩社員と打ち合わせをする光景を見ていましたので、何となくの流れは解っていましたが、やはり初めての仕事となると少々緊張するものです。

そして数週間後、遂に大家さんが来店を果たします。

やって来たのは、私の会社のある駅から二つほど離れた駅の近くにお住いの老夫婦の大家さん。

これまでも他の不動産業者に物件の管理を任せていたと言いますが、その業者さんが廃業したことに伴い、弊社に話を聞きに来たようです。

早速、建物のスペックをお聞きしますが、築20年の木造アパートで、1DKの間取りが4部屋というこじんまりとした物件であるとのこと。

入金の管理などは大家さんが自分でやっているので、契約の更新と、一部屋空いている空室を埋めて欲しいというのが、今回のご依頼でした。

「最初の管理物件としては、小ぶりで丁度良いかな?」などと考えながら、早速鍵を預かり物件の下見に出発します。

募集条件に関しては、廃業した先代の不動産屋さんが設定した価格をそのまま引き継いで、賃料月額6万円の敷金一ヶ月・礼金一ヶ月に設定し、成約すれば礼金一ヶ月を報酬(広告宣伝費)として頂けるという寸法です。

客付けですと物件を決めない限りは報酬を得ることが出来ませんが、元付けならば募集を掛けているだけで収入に繋がりますから、「こうした物件を多く抱えれば、美味しい想いが出来るのでは?」などと考えながら、営業車で物件に向かいます。

そしてようやく物件に到着し、「意外に距離があるな・・・」などと考えながら、扉を開けて内部の確認を始めます。

お部屋の中は既にリフォームが完了しており、なかなか綺麗な状態。

本来ならここで寸法を取り、募集図面に使う間取り図などを作るのですが、これも前の業者さんが作成した図面をそのまま流用出来るので、全く手間が掛かりません。

玄関扉のドアノブにキーボックスと呼ばれる暗証番号ダイヤル付の鍵保管具を取付け、いよいよ本格的な募集を開始します。

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初めての元付け

前の管理会社の図面を切り貼りして、募集図面が完成すれば、これを元に募集を開始します。

手持ちのお客様のリストには、物件を気に入りそうな方が居なかったので、不動産会社用の空室情報共有システムであるレインズやアットホームに物件情報を登録し、問い合わせを待つことにしました。

登録後数日は何も問い合わせがなく、少々焦りましたが週末が近付いて来るにしたがい、不動産業者からの問い合わせが増えてきます。

そして、金曜日の夜には土日に2件のご案内予約も入り、滑り出しは上々です。

なお、この2件のご案内に関しては、既に客付け業者から名刺のFAXをもらい、キーボックスの番号を教えてありましたから、「もはや何することはない」と、自分のお客さんへの物件紹介など別の仕事を進めていました。

そんな折、案内をしてくれた客付け業者から連絡が入ります。

業者は現場から電話を掛けて来ているとのことで、物件に関して質問があるとか。

話しを聞いてみると「物件は追い炊きが出来るのか?お部屋で衛星放送を見ることが出来るのか?」という2点についての質問でした。

「そんなこと知らない・・・」、これが正直な答えでしたが、そのまま伝える訳にも行かず、確認して折り返しの電話をすると伝えます。

慌てて大家さんに連絡するも「判らない」とのお返事でしたので、車で物件に向かい確認することにしますが、既に客付け業者とお客は帰った後の様子。

その上、お部屋の窓は開けっ放しですし、電気も点けられたままの状態で放置されています。

「このまま放置していたら大家さんからのクレームになっていたな・・・」と冷や冷やしながら、戸締りを整え、質問事項の確認も完了。

事務所に帰り次第、問い合わせて来た業者に回答した上、戸締りをしていなかったこと等を注意します。

「やれやれ、管理って結構大変だなぁ・・・」、この時初めてこの仕事の難しさに気付かされるのでした。

そしてそろそろお店も閉店という頃になり、もう一件のご案内予約を入れていた業者から連絡が入り、お申し込みをしたいとの申し出を受けます。

初めての申し込みにドキドキしながら、申込書をFAXにて先方に送り、返信を待つことになりました。

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契約・引渡しへ

程なくして送り返されて来た申込書には、これから大学に入学する男子学生と父親のプロフィールが書き込まれていました。

本人が学生ということで、「父親が契約者になる」というパターンです。

また保証人には、母親にしたいとのことですが、共働きの夫婦であるらしく二人の年収をかなりのもの。

遅い時間でしたが、大家さんに連絡を入れ、申込み人の概要を伝えます。

契約者の父親と共に暮らす母親が保証人というのは、断られる可能性もありますから、ドキドキしながらお話を進めますが、この点は難なくクリアー。

いよいよ契約へとお話は進んで行きます。

契約に必要な精算金を計算し、初めて自分で契約書と重説を作成して行きますが、当時は取引士の資格を持っていませんでしたので、書類のチェックは先輩にお願いすることになりました。

しかし結果は、ダメ出しの連続。

先輩からは「お前の契約でも、取引士の判を押すオレの責任になるんだから、もっとしっかり内容を練り込め!」とお叱りを受けてしまいます。

特に物件の設備や、周辺環境への調査が甘いとの指摘を受けていましたので、翌日再び物件に足を運んでの確認を余儀なくされ、「元付けは、客付けよりかなり大変!」という事実を身に染みて味じわうことになりました。

こうしたプロセスを踏みながら、ようやく書類は完成し、契約当日を迎えます。

契約前に行う重要事項説明は先輩にお願いしましたが、契約書の読み合わせは私のお仕事。

何度も文言を読み間違え、汗を噴き出させながら読み合わせを終え、どうにか成約、引渡しとなりました。

 

元付け仕事まとめ

さて、ここまで見て来たのが私の初めての元付け体験記となります。

初めての仕事だったとは言え、我ながらなかなかに要領が悪いですね。

管理に着手した際は、「これは楽勝かも!」なんて思いましたが、やはり元付けは大変・・・。

その後も様々な物件や大家さんに鍛えられて、今日の私が存在している訳です。

なお、今回お話した案件は元付け仕事としては非常に楽なケースでしたので、今後は非常に手を焼いたケースなどもご紹介して行きたいと思います。

私の経験が皆様に少しでもお役立て頂ければ幸いです。

ではこれにて、賃貸元付けのお仕事をレポートを締め括らせて頂きたいと思います。