建売の建築確認取得

 

前回までの記事にて、建売用地の仕入れから古屋の解体、そして建物プランの決定に地盤改良までご説明して参りました。

そして今回は建築確認の取得から、いよいよ建物の建築へとお話は進んで行きます。

兎に角初めての建売ということで、毎日がドキドキ、ハラハラとテンパる管理人の姿をお楽しみ下さい。

では、建売の建築確認取得から完成までの知恵袋を開いてみましょう。

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建築確認から上棟まで

「仮設水道を設置し忘れる」というミスを冒しながらも、どうにか地盤改良が完了し、いよいよ建物の建築が始まります。

まずは、既にハウスメーカーの設計士さんにお願いしていた建築確認申請の手続きの進捗状況を確認。

どうやら「数日中に確認が下りる」とのことなどで、ハウスメーカーとの建物請負契約を行います。

ただ、契約締結とはいっても建物二棟分の見積書に、建築確認申請中の図面が添付された契約書が郵送で送られて来るだけですから、署名・捺印をして返送し、手付金を振り込むのみです。

そして予定通りの日程で建築確認も下りて来ましたので、いよいよ着工の日を迎えます。

まずは建物の建築予定部分に糸が張られ(地縄)、ショベルカーで基礎が造られる個所を掘削。(根切り)

続いて、基礎用の型枠が設置され、中に入る配筋の組立てが完了すれば、枠の中にコンクリートを流し込んで基礎工事は完了します。

これまで完成済みの建売は何棟か売って来たのですが、工事をリアルタイムで見るのは初めてでしたから、興味深々で毎日のように現場に足を運んでいました。

なお基礎工事が終われば、次は骨組みとなる材木がガンガン搬入され、徐々に建物の形が出来上がって行きます。

因みにこの段階ともなると、材木搬入用のトラックが一日に何度も往復することになりますから、現場の前の道路はトラックだらけ。

「その内クレームが来そうだ・・・」と冷や冷やしながら工事を見守ります。

そして遂に、建物の屋根が完成!(上棟)

一般のお宅の場合ですと、工事着手前に地鎮祭、屋根が付いた時には上棟式などが催されますが、建売屋さんの工事でこれらのセレモニーが行われることはまずありません。

但し、建築前の段階でお客が付いており、地鎮祭等の希望があった場合には対応するという業者が多いようです。

 

仕様の打ち合わせ

さて、建物は毎日の工事で着々と完成に近づいて行きますが、建売屋さんにはまだやるべきことがあります。

それは、建物の内装や外壁の部材を選ぶと言う作業(仕様の打ち合わせ)です。

ハウスメーカーの営業さんから「建材のサンプルを揃えてあるから、事務所に来てくれ」と言われ、何も考えずに打ち合わせに向かったのですが、これが大失敗の素。

到着するや否やプランナーの方に「それじゃ、外壁から決めようか!」と言われ、まずは外壁をサイディングにするか、モルタルにするかの選択を迫られます。

外壁はサイディングと決めていたので、これは難なくクリアー出来たのですが、「どの模様でどの色を、どの様に貼り分けるか」等は何も考えていなかったので、決めるのにかなりの時間を要してしまいました。

そしてお次はサッシや玄関ドアの選択に、床に貼るフローリングの選定。

続いて建具やクロスを決めたら、システムキッチンの色や種類、風呂・トイレの部材を選択し、挙句はコンセント位置まで決めなければならず、何と終了まで5時間も掛かってしまいます。

すっかり呆れ顔のプランナーさんには「初めてとは言え、最長記録・・・」なんて嫌みまでお土産に頂いてしまいましたが、どうにか全ての使用を決定することが出来ました。

もちろん今では、かなり早く決められるようになりましたが、初めて建売にチャレンジする方は、事前の準備をお忘れなきようご注意下さい。

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日々、是建設工事

ここで再びお話は現場の方に戻りますが、上棟が完了して、建物の形がようやく見えて来たら、今度は内装工事が始まります。

実は上棟までの期間は意外に早く、着工からここまで2~3週間程といったところなのですが、その後、床や階段を作る内装工事が1カ月以上続くことになるのです。

この段階ともなれば、ある程度建物の形が出来ているので、「近隣からのクレームも無くなるのでは・・・」と思っていたのですが、これは甘過ぎました。

まずやって来たのがトイレに関するクレーム。

当然、骨組みだけの家にはトイレがありませんので、建築現場で見掛ける仮設トイレを設置しているのですが、季節も夏に近かったため「臭い!」とのお叱りが。

現場監督に相談してみたところ、現在は汲み取り式の仮設トイレを使っているので、水洗式に交換してくれるとのこと。

「水洗の仮設トイレってあるんだ!っていうか早く教えてくれ!」と毒づきながら、この問題は何とかクリアー。

 

そして次にクレームを頂いたのは、ブロック塀を共有にすることになった隣りのお爺さんであり、徐々に出来上がりつつある建物を見ている内に、建物の窓と窓がバッティングすることに気付いたので、「位置をずらし欲しい」というのです。

「今更そんなこと出来るのか?」と現場監督に相談してみたのですが、建築確認の変更届を出さない限りは変更は不可能であり、やるとなると時間もお金もかなり掛かるとのこと。

またバッティングするとは言っても、お互いの窓はそれぞれ50%くらいが重なるだけなので、お爺さんの説得に掛かりますが、またもや受け入れてもらえず。

困ったものだと悩んでいたところ、会社の先輩から「こちらの建物の窓を曇りガラス(擦りガラス)にすると提案してみれば?」とのアドバイスを頂き、お爺さんも何とか承服してくれました。

結果的には先輩社員のアドバイスに救われましたが、どうもこの業界方々は「人が本当に困るまでアドバイスをくれない」という特性があるようです。

 

さてお次は、工事が終わる時間が遅過ぎるとのクレームが舞い込みます。

夏場で日が長いため、「少しでも工事を進めたい」と職人さんが夜の7時過ぎまで釘を打っているのが気に入らないとのこと。

これも監督に相談してみましたが、「他の現場との関係で、時間短縮は勘弁して欲しい」と言われてしまいました。

そこで仕方なく、「とりあえずしばらくの間は5時で作業を止め、ほとぼりが冷めたら少しずつ時間を延長していく」という作戦を執ることにします。

そして「また怒られた、5時までの工事に戻す」というなかなかにせこいプランでしたが、この作戦でどうにか危機を回避することが出来ました。

こうしたドタバタを1ヶ月以上経験し、遂に建物が完成を迎えます。

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感動の完成

建物が完成すれば、「ハウスメーカーさん立会の下、傷や施工ミスのチェックを・・・」と思っていたのですが、実は建売の場合には「このチェックを行わないのが通常」であるとのこと。

ハウスメーカー側である程度のチェックはしますが、基本的にはお客さんが付いてから、まとめて確認するのが一般的なやり方であるようです。

こうして出来上がった初めての建売の出来栄えに、我ながら惚れ惚れとしていたのですが、こんなタイミングで社長からのお呼び出しが入ります。

「もしや物件の出来栄えを褒めてもらえるのか?」と社長室を訪ねると、「販売はどうなってる?」とのお叱りを受けてしまいました。

そうです、通常建売の場合は完成前に販売活動を開始して、完成と共に引渡しを終えるのがベストな流れなのですが、この時の私は建築に夢中になり過ぎて、販売のアクションを一切起こしていなかったのです。

そして「これはヤバい!」と慌てふためきながら、販売活動へと着手することになります。

さて、お話も大分長くなって来ましたので、この続きは次回の「建売、引渡しまでの流れをレポート!初めての戸建分譲④」の記事にてお送りさせて頂きたいと思います。

今回も長文にお付き合い頂き、ありがとうございました!