コンセプト賃貸マンション

 

現在、多くの投資家から注目を集めているのが、不動産投資というジャンルです。

これまで投資対象のメインであった金融関連商品や株の売買が、対外的な要因(ギリシャの財政問題、中国経済の失速、イギリスのEU離脱等)でその魅力を失いつつあることを背景に、不動産投資へ人気が集中していったというのがその要因である模様。

しかしながら、今や「収益物件を購入して賃料収入を得る」という投資モデルも、やや飽和状態を迎えていますし、人口の減少により賃貸住宅が供給過多の傾向にある現状も見過ごすことは出来ませんよね。

こうした状況の中、既に投資物件を保有している投資家さんたちは、「如何に空室率を減少させるか?」という問題に必死に対応されていることと思いますが、そこでご提案したのが「コンセプト賃貸マンション」という考え方となります。

近年、耳にすることが多くなった「コンセプト住宅とは何なのか?」、またこの考え方を「賃貸物件の運用に活かすことは出来ないのか?」、本日はそんな点にスポットを当てたお話をさせて頂きたいと思います。

では、コンセプト賃貸マンションで、高い収益性を確保するための知恵袋を開いてみましょう。

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コンセプト物件の発祥と、現在の状況

「そもそもコンセプト住宅って何?」という方も多いかと思いますので、まずはその考え方からご説明して参りたいと思います。

「コンセプト(concept)」とは、英語で「意図」「テーマ」「構想」などを意味する言葉です。

この用語が不動産業界で使わるようになったのは、一時期流行った「コンセプト分譲マンション」という物件群が、その走りであったように記憶しています。

当時のコンセプトマンションと言えば、ゴルフ好きの方々が集う物件で、「屋上に打ちっぱなし練習場」を整備し、練習場には「レッスンプロが常駐」しているなど、『同じ趣向を持つ方々が住みやすい環境を得られる』という方向性が主流でした。

やがてこのトレンドは、分譲マンション業界全体に広がることとなり、「動物好きが集まるペットマンション」や「ご高齢者が住みやすいバリアフリーマンション」等、様々な枝分かれをしていくことになります。

こうしたコンセプト物件が脚光を浴びた時期は、ちょうど日本経済がデフレ景気の真っ只中からやや上向いた時期でもあり、

それまでの「建築コストや落とすことが最優先、デザイン性やオリジナリティーは二の次」という住宅業界の傾向に反発する、ユーザー心理を見事に突いた戦略だったのでしょう。

なお、コンセプト化に成功した物件は、物件所在地の相場価格から大幅な高値で成約したケースも数多く報告されており、当時の分譲マンション業界は「コンセプトマンションブーム」とも言える状況になっていたのです。

そして現在は、冒頭で述べた通りの「不動産投資ブーム」が到来し「賃貸物件におけるコスト削減優先、デザイン・オリジナリティー度外視」の状況となっているため、ここで改めて『賃貸物件にコンセプト化の需要』が生じ始めることとなったのです。

では実際に、賃貸物件ではどのようなコンセプト化が人気を博しているのでしょうか。

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コンセプト賃貸物件の具体例

具体的な事例をご紹介する前に、お話しておきたいのが賃貸物件におけるコンセプト化については、大きく分けて「施設型」と「デザイン型」の2タイプが存在しているということです。

 

施設型

先程述べた分譲マンションでの「設備によるコンセプト化」の傾向を、そのまま受け継いだタイプとなります。

但し、分譲マンションの場合はゴルフ練習場などの施設の維持管理を管理組合が行うため、大規模な施設の設置が可能でしたが、賃貸でこれを実現するのは至難の技。

そこで行われるのが、完全防音のお部屋にリフォームを行っての「楽器演奏大歓迎アパート」や、室内にキャットウォークなどを備えた「ペット型賃貸物件」、バイク好きのための室内駐輪場、整備スペース完備の「バイカ―アパート」などとなります。

もちろんリフォームには相当な経費が掛かりますが、こうした趣向を持った方が住める物件は非常に数が限られるため、間違いなく需要があるはずです。

なお、こうした物件を成功させるコツの一つとしては「物件所在地と如何に合致したコンセプト賃貸物件をプロデュース出来るか」という点であり、

音大や音楽の専門学校の近隣であれば「防音物件」、近隣に住宅が少なく騒音でクレームが出辛い地域であれば「バイク物件」など、その選択を誤らないことが肝心となるでしょう。

 

デザイン型

このタイプのコンセプト賃貸物件は、お部屋自体の内装に強烈なインパクトを付加する手法で行われます。

一時期、非常にオシャレな内装を売りにしたデザイナーズ物件がブームとなりましたが、こちらはそれを更に強化、そして趣向性を特化させたものとなるでしょう。

例えば、お部屋全体を「白」で統一したアーティスティックな内装や、現在外国人からも人気のある「カワイイ」をコンセプトにしたピンクや黄色などド派手な内装のお部屋です。

また、渋い趣向に狙いを定めるのであれば、昭和初期の部屋をイメージした「レトロ内装」や、意外にファンが多い「アメリカ風内装」など、とにかく一定に趣向に特化したお部屋作りがポイントになるでしょう。

先にお話した施設型が比べ、お部屋毎のアレンジが可能な上、リフォーム費用も安価で済みます(壁紙・クッションフロアー・建具・家具程度)から、失敗が怖いという賃貸物件オーナー様にはおすすめの手法となります。

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コンセプト賃貸まとめ

さて、ここまで見て来た様に、コンセプト賃貸マンションには様々な方向性が存在しているものです。

自分で企画していながら、「こんな部屋で本当に大丈夫なのか?」と不安になることがありますが、時には相場よりもかなりの高額で借り手が付くこともあるもの。

もちろん、デザイナーなどに企画を依頼出来ればそれに越したことはないのですが、それなりの費用も掛かるため、私などは自分のセンスで案を作ってしまっています。

あまり偉そうなことは言えませんが、自分でデザインを行う際のポイントは、「これはやり過ぎでは?」と思うところでも、中途半端な妥協をしないことです。

コンセプト住宅(デザイン型)の売りは、他の物件では絶対に実現出来ない内装を行うことですから、ここは失敗を恐れずに思い切ったデザインにしてしまいましょう。

住宅供給過多の世の中で、人気物件をプロデュースするために勇気を振り絞ってみては如何でしょうか。

ではこれにて、コンセプト賃貸マンションで、高い収益性を確保しよう!の知恵袋を閉じさせて頂きたいと思います。